教育実践研究指導センター

  センターだより No.33


                       1995年2月14日
                       発行 山梨大学教育学部
                       附属教育実践研究指導センター
                       電話 0552-20-8325,FAX 0552-20-8790
                       e-mail : kjc@grape.kkb.yamanashi.ac.jp
                       URL : http://www.cer.yamanashi.ac.jp


■ 教育実践研究指導センターの共同研究プロジェクトについて

 1995年1月27日に開かれた,平成6年度第8回教育実践研究指導センター運営委
員会において,当面以下の共同研究プロジェクトをすすめることが承認されました。
これは,センター規定第2条にあるセンターの目的にそうもの,教育学部としての共通性
をもつもの,センターの施設・設備を利用するものという方針のもと,教育実践研究指導
センターの主要な施設・設備の利用委員会が,中心になって整備してきた活動も考慮して
選ばれたプロジェクトです。それぞれのプロジェクトの構成メンバーはまだ決まっていま
せんが,センター規定第6条および第7条にあげられている,研究員(学内),研究協力
者(学外)として,委嘱される見込みです。また,これらプロジェクトの概要につきまし
ては,インターネット上のWWWページ(URL:http://jizo.cer.yamanashi.ac.jp/projannou
nce.html)またはGopher(ホストjizo.cer.yamanashi.ac.jpのメニュー「Project ・セン
ター共同研究プロジェクト」)をご覧ください。以下のプロジェクト組織に参加しよう,
とお考えの方は,2月25日までに各プロジェクトの代表者まで電子メールを送るか,以
下の用紙を教育実践研究指導センター4階事務室(電話:8325)まで届けてください。
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(1)プロジェクト名称:教員養成課程における多目的教室を利用した教育方法に関する
研究
・代表者:栗田真司 美術教室 助教授 kurita@grape.kkb.yamanashi.ac.jp
・主たる利用施設・設備:多目的教室

(2)プロジェクト名称:大学教育方法改善研究:授業研究演習システムの教育利用
・代表者:佐藤博 技術職業科教室 助教授 ferrite@grape.kkb.yamanashi.ac.jp
・主たる利用施設・設備:授業研究演習室

(3)プロジェクト名称:現職教員の実践的力量形成の研究;オープンスペースと授業研
究演習システム利用による開発研究
・代表者:澤本和子 教育実践研究指導センター 教授 sawa@grape.kkb.yamanashi.ac.
jp
・主たる利用施設・設備:授業研究演習室,多目的教室

(4)プロジェクト名称:教育へのインターネット活用に関する研究
・代表者:成田雅博 教育実践研究指導センター 講師 narita@grape.kkb.yamanashi.a
c.jp
・主たる利用施設・設備 マルチメディア教材作成室,ワークステーションpeach,サブ
ネット

(5)プロジェクト名称:教員養成学部におけるネットワークを利用した情報教育カリキ
ュラムの開発に関する研究
・代表者:舛谷敬一 物理学教室 助教授 masutani@grape.kkb.yamanashi.ac.jp
・主たる利用施設・設備 マルチメディア教材作成室および情報処理分室)
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※ 教育実践研究指導センター共同研究プロジェクト参加申込書 ※

氏名       所属              電話         
e-mailアドレス               申込むプロジェクト番号    

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■ 教育実践研究指導センター各施設・設備利用委員会より

教育実践研究指導センターの各施設・設備利用委員会委員長からのメッセージがとどきま
した。センターの施設・設備利用にあたっては,前もってセンター事務室(新藤,8325)
に施設・設備利用申請書を提出し,利用委員会の承認をえてください。各施設・設備の利
用についてのお問い合わせは,各利用委員会委員長までお願いします。

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  多目的スペース利用委員会委員長から      美術教室 栗田真司
                                    e-mail: kurita@grape.kkb.yamanashi.ac.jp

 いずれの形にしろ,教育実践に関わる方であれば愛知県の緒川小学校,岐阜県の池
田小学校,富山県の福光中部小学校の名前はご存じだろうと思います。いまや教育学
を専攻する学生や教員の研修ツアーの定番コースとなっているオープン・エデュケー
ションの実践校です。
 この場で講義を始めるつもりはないのですが,オープン・エデュケーションとは,
従来の伝統的な学校教育に伴う諸々の制約を払拭し,個々の子どもが備える絶対的価
値を重んじる教育実践上の理念です。具体的な方法としては,教師から子どもへの一
方通行の教授形式から子どもの内的欲求に応える体験学習方式への変革を目指し,一
斉画一授業からの開放として個別学習,一学級一教師からの開放としてティーム・テ
ィーチング,教室空間の開放としてオープン・プラン・スクール(壁のない学校)や多
目的スペース,教科枠からの開放として総合学習,競い合いの学級集団からの開放と
して助け合いの年齢混合集団などがあります。現行の教育課程がすすめる「新しい学
力観」の方向とも重なるところがあります。
 昭和59年に文部省は子どもの感受性を育て,一人ひとりの個性と能力を豊かに伸
ばすための空間的配慮に富んだ建築様式の校舎建設推進のための補助金交付を始めま
した。オープン・エデュケーションの後押しです。これをひとつの契機として多目的
スペースを持つ学校が全国に急増しました。現在,全国で約4,500校にのぼります。
山梨県にも大国小学校や櫛形北小学校をはじめとして多くの学校がこうした空間を持
っています。しかし,入れ物が整っても相変わらず画一的な一斉授業を続けている学
校も少なくありません。こうした学校は,オープン・エデュケーションの条件を壁の
ない学校あるいは多目的スペースを持った学校と表面的に受け止めているのです。
 話を山梨大学にうつしますが,国立大学の教室は,現在の小学校のそれに及びませ
ん。机は固定され,黒板の下には権威主義的とも受け取れる教壇があったりします。
まさに受け身型の教室です。これにもこうなった理由がちゃんとあって,机が固定さ
れているのは,学園紛争以降のことでバリケードに使用されないように,また教壇が
あるのは,黒板の上部にまで板書できるようにとの配慮なのですが,一方で,双方向
時代の現代にあって柔軟な教育形態に対応できる教室の整備があまりに遅れ過ぎてい
ます。
 こうした中,ようやく山梨大学にも多目的スペース形式の教室ができました。勿論,
机も間仕切りも可動式です。水まわりも万全です。コンピュータ・ネットワークも
利用できます。ただし,これも入れ物ができたにすぎません。どう使うかというソフ
トウエアは,これからです。利用委員会としては,オープン・エデュケーションの理
念通り,諸々の制約をなるべく排除して気軽に皆さんに活用していただければ,と考
えています。


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・最初にこのページを公開したのは1996年9月25日です。 ・最後にこのページを更新したのは2001年4月23日です。