ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.22(2017)
pp.207-216

 

 
題目:落語を取り入れた授業とその後にみられたインタラクティブな関係性の広がり -授業者の視点からの気づきを通して-
題目(英語):Exploring the interactive relationships created between teacher and students using Rakugo(traditional comic storytelling): From the viewpoint of the teacher
著者:小田 雄仁(ODA Takehito),東海林 麗香(SHOJI Reika)
要約:高校現場において,学習内容を取り入れた落語を授業者が創作し実演するという取り組みを実施してから,前のめりに授業に取り組む生徒の様子がみられたり,分からない内容を質問に来たり,提示した以上に課題を丁寧に取り組む生徒がみられたりと生徒が学習に積極的に取り組む様子がいくつもみられた.また,学習以外でも,生徒からさまざまな相談を受けたり,保護者を交えた懇談でも今まで以上に関係がうまく築けたりした.これら,落語教授法を実践した後にみられた変容について,前年度のアンケート結果(小田,2015)も参考にしながら,フィールドメモをもとに考察した.授業者が自ら落語を実演することが自己開示と類似した作用となり,生徒とのインタラクティブな関係性の構築につながったと考えられる.さらに,そのような関係性によってみられるようになった変容は,教師に多くの利益をもたらすことが推測された.また,この経験を通して授業者自身にもいくつかの変容がみられ,それについても考察をした.
キーワード:高校,生物,落語,インタラクティブな関係性