ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.22(2017)
pp.193-206

 

 
題目:小学生への障害理解を促す試み -絵本の読み聞かせと話し合い活動を通して-
題目(英語):The Attempt to Promote Elementary School Children to Understanding of Disabilities and handicaps: Through Reading a Picture Book to Elementary School Children and Children’s Discussion
著者:鷹野 遥香(TAKANO Haruka),吉井 勘人(YOSHII Sadahito)
要約:本研究では,小学校中学年・高学年の児童各8名を対象に,肢体不自由のある子どもをテーマにした絵本の読み聞かせと,グループでの話し合い活動を行った.それにより,児童の「障害児に対する受容的態度」,「障害の認識」,「情緒的理解」に与える影響を検討した.また,話し合い活動後の障害の認識に関する視点の変化を検討した.その結果,絵本の読み聞かせと話し合い活動は,「障害児に対する受容的態度」としての,障害者は「自分から進んでできる」,障害者に「話しかけたい/ 遊びたい/協力したい」といった側面を促進することが見出された.「障害の認識」では,中学年は物語の中のさっちゃんの障害について,高学年は障害児・者一般に対する環境の役割についてのコメントが多くみられた.「情緒的理解」では,ポジティブとネガティブの両側面のコメントがみられた.「話し合い活動」では前から後にかけて,障害の認識に関する視点の変化がみられた.
キーワード:障害理解 絵本の読み聞かせ 小学生 話し合い活動