ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.22(2017)
pp.75-84

 

 
題目:使い捨てカイロの仕組に関する調査
題目(英語):Investigation of about the Disposable Heating Pad
著者:佐藤 博(SATO Hiroshi)
要約:日常の生活の中でも,鉄がさびるときには熱を出しているが,ゆっくりと反応が進むので発熱を感じない.化学反応が起こるときに出る発熱を制御したものが使い捨てカイロの原理になる.中学校理科および技術科では鉄の燃焼,鉄の酸化を教えるが,使い捨てのカイロの鉄粉,酸素,塩類,水,パーミキュライトの役割を含む仕組を教えていないと考えられる.本研究では,鉄の酸化,使い捨てカイロの仕組について中学生と大学生がどのように理解しているか調査を行い,検討した.その結果,中1では理科でまだ鉄の燃焼,鉄の錆びを学習していないので正答率が低かった.中3と大学生は鉄の燃焼,鉄の錆びを学習しているので正答率が高かったが,使い捨てカイロの仕組で,鉄粉,塩類,水,酸素との関係がよくわからないものが多かった.したがって使い捨てカイロの仕組を中学校技術科で行い,鉄粉,塩類,水,酸素の働きを教えて行くことが有用であることがわかった.
キーワード:カイロ 使い捨て 酸化鉄 さび 酸化 技術科