ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.22(2017)
pp.35-42

 

 
題目:マザーグースの童謡を利用した発音指導 -カタカナ発音から脱するために-
題目(英語):English Pronunciation Practice Using Nursery Rhymes: Toward the Elimination of Katakana-based Pronunciation
著者:滝口 晴生(TAKIGUCHI Haruo)
要約:日本人の英語発音におけるカタカナ式の発音の影響は絶大であり, 英語にはない母音を子音の後に発音することがよく見られる。そのような発音を脱するためには,英語の綴りと発音とを直接結び付ける指導が必要であろう。そこでマザーグースの童謡を利用する方法を試行してみた。目的は, 第一に, 英単語を連続的に発音できるようにさせる, 第二にカタカナ表記では表せない母音の違いを意識させることである。前者は, 早口言葉を練習させ, 後者は押韻という特徴を利用することにした。特に押韻は,欧米の子供に音素意識を根付かせる効果があることが検証されているからである。方法は, 早口言葉を2種練習させ, その効果を別の童謡を読ませることで検証した。結果として, 脚韻については日本語にはない習慣のため, 短期間で意識するまでには至らなかったが, 速く発音させることで, 初見の英語でもカタカナ発音をしない場合があることが実証できた。
キーワード:英語,発音指導,マザーグース,脚韻