ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.22(2017)
pp.23-34

 

 
題目:小学校の通常学級で行われているインクルーシブ教育の取り組み -担任教師への質問紙調査を通して-
題目(英語):Strategies of Inclusive Education in the Elementary School: Through the Questionnaire Survey of Regular Class Teachers
著者:佐久間 大志(SAKUMA Hiroshi),吉井 勘人(YOSHII Sadahito)
要約:本研究では,小学校の通常学級の担任教師によるインクルーシブ教育の取り組みを明らかにすることを目的として,X 県内の10校の小学校の通常学級の担任教師105名を対象として,特別な支援を要する児童に対しての「配慮の実施」と配慮実施についての「効果の認識」について質問紙調査を行った.その結果,「児童の情報を学校全体で共有する」,「指示理解の弱い子に対して個別に説明をする」といった配慮がよく実施されており, それらの配慮の提供に対する効果の認識も高いことが示された.一方,「特別支援学校と連絡を取り合う」,「課題や宿題の量を調節する」,「児童が学校生活を好きになれるものを一緒に探したりする」といった配慮は十分に実施されていないことが示された.その他に,特別支援教育コーディネーターを経験した教師は,それを経験していない教師に比べて,「特別支援学校との連絡・調整」といった関係機関の活用に関しての理解が深まることがわかった.
キーワード:小学校 特別な支援を要する児童 合理的配慮