ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.21(2016)
pp.183-196

 

 
題目:小・中学校音楽科における鑑賞の力を高める具体的方策 -「創作(音楽づくり)と鑑賞」の関連を図った題材を通して-
題目(英語):Practical Study for Improvement of Appreciation Ability in Music Classes: Focusing on Subjects Considering the Relationships between Creative Music-Making and Appraising in Elementary and Middle Schools
著者:原田 弘昭(HARADA Hiroaki)
要約:これからの音楽科教育では,音楽的な特徴を聴き取る力をつけることと,それらの働きが生み出すよさや面白さといった質的なものを感じ取ることができるようにすることが重要である。本稿では,小・中学校音楽科の創作(音楽づくり)と鑑賞の関連を図った題材を通して,鑑賞の力が高まったかどうかを検討し,効果があったと思われる具体的な指導方法やワークシート・ICT 機器活用等について考察することを目的とする。研究授業では,音楽的な特徴〔共通事項〕を精選し,それらの働きが生み出すよさや面白さといった質的なものを感じ取ることができるように授業を仕組むようにした。その結果,研究授業前後に行った実態把握調査を比較すると,〔共通事項〕などの音楽の言葉を習得することができるようになっており,鑑賞の力が明らかに高まったと言える。その要因として,授業において創作(音楽づくり)で〔共通事項〕に着目しながら作曲の経験を積んだり,〔共通事項〕や音楽の言葉を利用しながら書く経験を積んだり,可視化した教材教具の活用で音楽がわかるようになったりしたことにより,音楽を聴く視点をもちながら鑑賞できたことが明らかになった。
キーワード:鑑賞 創作 音楽づくり 共通事項 鑑賞の力