ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.20(2015)
pp.115-126

 

 
題目:旋律聴取を促す教材選択の視点 ―造形表現を関連させた活動を通して―
題目(英語):Perspectives for Selecting Teaching Materials Encouraging the Hearing of Melodies: Activities Related to Figurative Means of Expression
著者:小島 千か(KOJIMA Chika)
要約:音楽鑑賞教育においては、音楽の諸要素や構造を把握させることが目指されるが、諸要素の中でも旋律の聴き取りは重要である。そして、旋律の特徴は、線などの視覚化と結びつきやすいと考えられ、音楽聴取に音楽の視覚化を関連させた活動を行っている。本論では、この活動の初心者と経験者に実施した音楽聴取と造形表現の実践において作られた造形作品とそのコメントの分析を行い、旋律を聴取しやすい音楽の特徴を明らかにすることを目的とした。分析の結果、初心者では、旋律が特徴的なもの、ポリフォニーなら同じ旋律の重なりが分かりやすいものにおいて、旋律の聴取が促される傾向があることが明らかとなった。また、音楽聴取に音楽の視覚化を関連させた活動を継続して行ってきた経験者は、より複雑な旋律の重なりでも聴き取っている傾向があり、この活動を継続する必要性も明らかとなった。
キーワード:音楽聴取、音楽の視覚化、旋律、ポリフォニー