ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.20(2015)
pp.49-56

 

 
題目:山梨大学における教育相談事業の現状と展望
題目(英語):Current Status and Prospects in Educational Counseling and Consultation at University of Yamanashi
著者:鳥海 順子(TORIUMI Junko)
要約:本論文は山梨大学教育人間科学部附属教育実践総合センター「教育臨床研究部
門」が担当している「教育相談事業」について現状を分析し、今後の展望を明らかにすることを目的とした。本センターの「教育相談事業」は山梨県教育委員会等との「地域連携 子どもと親と教師のための教育相談」と本学教育人間科学部附属学校園に対する教育相談の2つから構成されている。後者については、本学心理学系の教員によって附属学校園のためのスクールカウンセラーチームをつくり、各附属学校を担当する大学教員を決めて対応してきた。2013 年度から、本センターが附属中学校には配置型、附属小学校には要請訪問型のスクールカウンセラー(非常勤相談員) を派遣することになった。2013 年度の教育相談延べ件数は、「地域連携 子どもと親と教師のための教育相談」が213 件、附属学校園が539 件であり、合計752 件であった。「地域連携 子どもと親と教師のための教育相談」については、大学の相談機関として地域に定着してきていることがうかがえた。附属学校園の中では、附属中学校の教育相談件数が最も多かったが、潜在的な相談希望も多く、充分に教育相談希望に応えられているとはいい難い。また、相談内容としては、不登校等が多く、他の国立大学教員養成系学部附属学校と同様な結果を得た。附属学校園の教育相談については、スクールカウンセラーの時間数確保などさらなる充実が望まれる。
キーワード:子どもと親と教師のための教育相談事業・附属学校園の教育相談