ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.18(2013)
pp.133-148

 

 

題目:自主学習ノートによる自ら学ぶ力の育成に関する研究 -思考や認知過程の内化・内省・外化をうながす教師の働きかけを中心にして-
題目(英語):On the Study Improvement of Students Self-Directed Abitities by Using Self-Study Notebooks : Mainly Through Teachers' Promotion for Students' Internalization, Introspection and Externalization of Their Thought and Cognitive Process
著者:芦澤 稔也(ASHIZAWA Toshiya)仙洞田 篤男(SENDODA Tokuo),堀 哲夫(HORI Tetsuo)
要約:子どもの学習習慣や家庭学習が,教師の教育力や指導力と深い関係があることは疑う余地のないことである。しかし,このことについて十分に研究されてきているとは言い難い。
今回,自ら学ぶ力の育成について自主学習ノートへの取り組みを通した実践を小学校において行った。そこでは,自主学習ノートへ取り組む上で記録内容の明確化など5点の方法を重視することにより,自ら学ぶ力の育成が図られるかどうかを検証した。その結果,児童の自主学習ノートは日々明確に変化していった。具体的には,認知過程の内化・内省・外化がスパイラル的に行われていることが読み取れるノートや,+αの学習にまで取り組もうとする児童の姿、等が見られた。
さらにOPP シートへの記入によって,授業に臨む態度に変容がみられたり,見通しを持ったり振り返ったりする学習活動が行われたりしていたことがわかった。こうした活動により,自主学習ノートへの取り組みを通して,自ら学ぶ力の育成は可能であることが明らかになった。
キーワード:自主学習ノート,記録内容の明確化,OPP シート,内化・内省・外化