ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.18(2013)
pp.93-109

 

 
題目:公民的教科目における租税政策検討力の育成 -ドイツにおける事例-
題目(英語):A Case Study of Tax Education in the Subject Civics in Germany
著者:服部 一秀(HATTORI Kazuhide)
要約:本小稿は,「国家・社会の形成者」の育成に向けた社会科としての租税学習の在り方を探るべく,ドイツ連邦共和国ノルトライン・ヴェストファーレン州の中等公民的教科目における租税の取り扱いについて分析検討するものである。同州ギムナジウムの公民的教科目における租税の取り扱いは,租税政策検討力を育成するため,前期中等公民的教科目で租税や租税政策の対象化を可能にし,後期中等公民的教科目で租税政策の在り方を検討させるものである。社会の新たな在り方を批判的に探求できる能力の育成のため,社会科学的認識に基づく社会形成の教育を公民的教科目でねらっており,租税政策の批判的探求の学習はその一環である。租税の学習を改善するためには公民的教科目の学習そのものの在り方を改める必要があるといえる。
キーワード:租税,社会科,公民的教科目,ドイツ,ノルトライン・ヴェストファーレン州