ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.18(2013)
pp.48-56

 

 
題目:発話に困難を示す知的障害のある高等部生徒における伝達スキルの習得過程 -作業学習の支援経過を中心とした検討-
題目(英語):An Analysis on the Acquisition Process of Communication Skills in Work-Learning : A Case Study on Support of a Student with Intellectual Disabilities in High-School Special Needs Education Programs
著者:渡邉 雅俊(WATANABE Masatoshi),松本 晃(MATSUMOTO Akira)
要約:本研究の目的は、発話に困難を示した知的障害のある高等部生徒の事例について、作業学習中の伝達行動の変化とその支援経過を検討し、伝達スキルの習得過程を明らかにすることであった。伝達スキルに関連する3種の行動カテゴリーについて、3年間の縦断的分析を行った結果、伝達行動が大幅に増加し、他者注視行動と試行錯誤行動が減少した。試行錯誤行動は作業遂行の習得とそれに対する自尊心、他者注視行動は、教師が発話のモデリングや、教師自らのコミュニケーションを調整し、A君が自発的に話すこと、相手に伝えることの大切さを学ぶ体験を積み重ねる支援を行うことにより、それぞれ抑制されたと推察した。
キーワード:知的障害 伝達スキル 作業学習