ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.14(2009)
pp.128-138

 

 
題目:政策としての特別支援教育は何を生み出しているか?
題目(英語):What "Special Support Education" as an Educational Policy is Producing ?
著者:古屋 義博(FURUYA Yoshihiro),岡 輝彦(OKA Teruhiko),広瀬 信雄(HIROSE Nobuo)
要約:「特殊教育から特別支援教育へ」と移行し何が変わったのか。2007年4月1日に改正学校教育法(「学校教育法等の一部を改正する法律」平成18年法律第80号)の施行により障害児教育の法的な枠組みは変わった。特別支援教育とは,2005年12月8日の中央教育審議会答申に示されたように,盲・聾・養護学校や特殊学級といった「特別な場」で指導を行うという発想から,一人一人の子どもの教育的ニーズに応じた適切な指導の実施という発想への転換であったはずである。障害児教育の転換期に,盲・聾・養護学校および特殊学級に在籍する児童生徒数,通級による指導を受ける児童生徒数が,とりわけ山梨県でどのような推移をしているかを,文部科学省や山梨県教育委員会が示す統計資料を利用して分析した。結果,政策としての特別支援教育が示す理念とは矛盾するかのように,実際には「特別な場」で教育を受ける児童生徒が増加している現状を明らかにして,その原因についての考察を行った。
キーワード: 特別支援教育,特別な場,盲・聾・養護学校在籍者数,特殊学級在籍者数