ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.14(2009)
pp.95-105

 

 
題目:大学生の運動部活動に関する回顧調査 -中学時代のストレス,サポート,自己効力感に注目して-
題目(英語):Retrospective Research about Sports activitis on University Student - Focused on Stress, Support, and Self-effcacy in Junior High School Days -
著者:安田 貢(YASUDA Mitsugu),遠藤 俊郎(ENDO Toshiro),下川 浩一(SHIMOKAWA Kouichi),布施 洋(FUSE Hirosi),袴田 敦士(HAKAMATA Atsushi),伊藤 潤二(ITOH Junji)
要約:本研究の目的は,中学時代の運動部活動に注目し,中学時代・高校時代・大学時代に運動部活動に所属している大学生(以下:大学群)474人,中学時代のみ運動部活動に所属していた大学生(以下:中学群)82人,中学時代に運動部活動を退部した大学生(以下:退部群)9人の3群間に運動部活動場面における部員のストレス,享受したサポート満足度,自己効力感について相違を明らかにし,継続した運動部活動を志向する指導の一資料を得ることである。大学群は中学群よりも退部意識レベルが低いことがうかがえた。また,大学群は中学群よりも「指導者」「練習時間」「競技力」に関するストレスが有意に低く,指導者からの「直接援助」「尊重・評価」といったサポート満足度が有意に高かった。また,大学群や中学群は退部群よりも「指導者」「チームメイト」といった人間関係に関するストレスが有意に低く,指導者やチームメイトからの「尊重・評価」といったサポート満足度が有意に高かった。そして指導者は生活指導を勝つことに結びつけた指導,部員の日常場面における自己効力感を高める指導,試合出場機会を多く設けること,コミュニケーションスキルを身につける努力が必要であることが示唆された。
キーワード:回顧調査,運動部活動,大学生,中学時代,ストレス,サポート満足度,自己効力感