ISSN 1881-6169

教育実践学研究
山梨大学教育人間科学部
附属教育実践総合センター
研究紀要 No.13(2008)
pp.1-30

 

 
題目:政治的判断形成のための社会科地理授業
題目(英語):Teaching Geography for Political Education
著者:服部 一秀(HATTORI Kazuhide)
要約:本小稿の目的は,社会科地理授業改革の方向性や可能性について検討することである。地理授業の学習領域をめぐり,地域理解の学習,地域社会認識の学習,地域社会形成の学習という三つの選択肢が考えられる。社会科の地理授業においては,その学習領域を地域理解の学習に留めず,地域社会認識の学習や地域社会形成の学習にまで拡げることが重要である。「国家・社会の形成者」の育成に向け,無批判的政治的判断教化の地理授業ではなく,批判的政治的判断形成の地理授業が求められるからである。地域社会認識の学習による批判的判断の間接的形成に限らず,地域社会形成の学習による批判的判断の直接的形成も,地理授業において必要であるし,可能である。
キーワード:社会科,地理授業,政治的判断形成,脱権力化,公共圏化